親指シフトの環境を構築する方法 – やまぶきR/やまぶき/DvorakJインストーラーなど

<追記:当社から親指シフト表記付きUSBライトタッチキーボードを発売することになりました!>

前のページ(背景なども書いてあります)が長くなりましたので、こちらのページを作って、親指シフトの環境を構築する方法をご紹介します。(主として、Windowsで通常の106/109キーボードを使用する場合)

NICOLA-layout

(親指シフトのレイアウト ― クリックして表示される高解像度画像を保存してワープロソフトに貼り付けて印刷することができます。段ごとに切ってディスプレイの縁に貼り付けることをお薦めします。以前のカラー版はこちら。)

やまぶきR/やまぶきを使用する方法

(A)やまぶきR 親指シフトインストーラー(ローマ字入力用)<ここをクリックします>をダウンロードして実行します。

IMEで「ローマ字モード」で使うので、同じパソコンで「ローマ字モード」にすることもある場合には切り替えが楽になります。

<追記>IMEで「かなモード」で使う「やまぶき 親指シフトインストーラー(かなモード用)」もあります。やまぶきRと比べて処理が単純になっていますので、上級者に好まれているようです。

最新のWindows 10 64bitなどでも使えます。ただし、ストアアプリやEdgeブラウザーではうまく動かないようです。

<追記2016/1/12>ライターさんの紹介記事があります。

106/109キーボード用、ThumbTouch用(FKB7628-801、FMV-KB232、親指シフトノートパソコン用)、orz用などの設定を簡単に変えられるようにもなっています。

DvorakJを使用する方法

DvorakJは、ストアアプリでも使えるようです。

DvorakJ親指シフトインストーラーがありますので、これを使ってインストールするのが楽です。


Japanist 2003を使用する方法

富士通のJapanist 2003という有料ソフト(amazonだと4054円)を購入(最新のWindows 8.1 64bitなどでも使えます―ただし、Windowsストアアプリを除く)

このソフトは、日本語かな漢字変換システムに「快適親指シフト」というエミュレーターが組み合わさったものです。

キーボードシールが付属しますので、それだけでも買う価値があるかもしれません。

富士通の親指シフトキーボードはもちろん、通常の106/109キーボードもサポートしています。

キーボードドライバーが安定して動き、富士通の正規な製品であるという長所があります(仕事場で導入しやすい)。

しかし、日本語かな漢字変換システムとして最新の言葉が入っていない、カスタマイズ範囲が限られる(設定はこちらが詳しいです)、全角アルファベットとの切り替えが面倒、Google日本語入力のようにTabで候補選択ができないなどの課題もあります。Windowsストアアプリに対応するバージョンアップが望まれます。「快適親指シフト」を独立させるバージョンアップだけでも早めにお願いいたします。


親指の友 Mk-2 キーボードドライバを使用する方法

エミュレータープログラムというよりも、Windowsのカーネルモードで動作するキーボードドライバ+設定プログラムですので(ソースが公開されているフリーソフト)、Windowsストアアプリでも親指シフト入力を行うことができるそうです。2014/7に初版が公開されたので新しいですね。

こちらで「親指の友 Mk-2 キーボードドライバ V2.0L11」をダウンロード可能です。

動作が速そうでWindowsストアアプリでも動くので、これからの主流の方法になるのかもしれません。

しかし、インストールは難しそうです。特に、Windows 8やWindowsの64 bit版を使っている場合は下記の操作が必要のようです(普通の人だと無理そう!?)。

●Windows Vista, 7, 8, 8.1の32 bit版の場合(64 bit版よりは楽です)

コントロールパネル|ハードウェア…|デバイスとプリンター|デバイスマネージャー と進みます。

キーボードの下の「標準 PS/2 キーボード」のような項目をダブルクリックして開きます。

ドライバー|ドライバーの更新 と進みます。

コンピューターを参照してドライバーソフトウェアを検索します を選びます。

コンピューター上のデバイスドライバーの一覧から選択します を選びます。

ディスク使用 を選びます。

参照 を選びます。

「親指の友 Mk-2 キーボードドライバ」を展開したフォルダのx86フォルダ(のkbf_oya_mk2.inf)を選びます。

アンインストールは、作者様のreadme.txtに記載の手順で解決できない場合は、これに加えて、C:\Windows\System32\DriverStore\FileRepository\kbf_oya_…のフォルダを削除するといいみたいです。

●Windows Vista, 7, 8, 8.1の64 bit版の場合(未署名のドライバーをインストールするための特別な操作が必要となります)

こちらが参考になります

(かなり難しそうです)

ドライバーを署名するには、年間5万円ほどかかるようで、フリーソフトでは難しそうです。


ドライバーインストール後に、config_uty.exe を右クリック、管理者として実行 します。
そして、親指シフトキーなどを確認、編集します。

IMEでは、ローマ字入力ではなく、かな入力にします。

どなたか使用感などをコメントしてくださると助かります。


Macの場合

こちらのサイトが参考になると思います。


Androidの場合

OyaWnnというアプリと、ELECOMの外付けキーボードTK-FBP018のような変換キーがBに近いキーボードの組み合わせがいいようです。
こちらやこちらやこちらのサイトが参考になると思います。


Linuxの場合

Ubuntu系にて、IBus-AnthyまたはFcitx-Anthyで使えるようです。

こちらのサイトには、Lubuntuの場合の説明があります。、UbuntuやLinux Mintの場合にもほとんど同じかと思います。


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コメント

  1. […] 詳しい導入方法を別のページ「Windowsパソコンで親指シフトの環境を構築する方法」に移し、増強しました。 […]

  2. lifelabo より:

    「、」「。」で全確定するバージョンのやまぶきR用のインストーラー・配列定義ファイル、DvorakJ用の配列定義ファイルも追加で公開しました。
    「、」「。」で全確定するようにすると、全確定するためにEnterキーやCtrl+Mをすることがなくなりましたし、キー操作の数が減りました。

  3. […] 親指シフトの環境を構築する方法 […]

  4. 大沢南 より:

    ウィンドウズ10にアップデートして、ワードやエクセルの古いバージョンだとやまぶきR使えていましたが、最近、無効化されてしまいました。ウィンドウズ10も日々バージョンアップしてるようですが余計なお世話ですね。デバイスドライバーや言語など、コントロールパネルをいじってもダメでした。何とかならないでしょうか?

    • lifelabo より:

      いったんアンインストールして上のインストーラーでインストールしてみてはいかがでしょうか(場合によっては別のフォルダーに)?
      きちんとしたインストーラーですので、Windows 10もきちんとしたソフトウェアとして扱ってくれる可能性が高いかもしれません。
      また、yamabuki_r.exeを直接実行してみるとか、
      yamabuki_r.exeのプロパティでWindows 7の互換モードで動くように設定するとか、Ctrl+Alt+Del→タスクマネージャー→スタートアップのタブにて、やまぶきRが有効になっていなければ有効にするとか。。。

  5. […] 下記特徴があります。●インストール後すぐに、親指シフト(NICOLA)入力ができる。●各IMEでは、「ローマ字入力」として使います。●Pauseキーの操作だけで、「親指シフト」と「ローマ字入力」を切り替えることができます。●スタートアップへの登録を自動的にできる。(パソコン起動時に自動的に実行されるようになります)●親指シフト(NICOLA)入力を拡張した「NICOLA拗音拡張」の入力もできます。詳細は、http://www.lifelabo.com/a/675●タスクトレイにあるやまぶきRのアイコンを右クリックして「設定」を選ぶと細かい設定を行うことができます。「配列定義ファイル」として「確定」がファイル名に含まれるものを選ぶと、句読点で確定するようになります。●レイアウトの画像ファイルがYamabukiRフォルダーにコピーされます。初心者の場合、ワープロソフトに貼り付けて印刷して画面の脇にでも貼り付けておくことをおすすめします。●Shiftを押しながらキーを押すことで、英字を未確定で入力することができます。これによって、かなと英字が混ざっている場合にモードを切り替える必要がなくなります。●そのかわり、半濁音(ex. ぱ)を清音のキー(ex. は)を使って打つ場合は、Shiftキーではなく、拡張キー(無変換キー ただし、Thumb Touchの場合はTabキー)を使います。 […]

  6. BlueMamy より:

    お世話になります。
    Atokで親指シフトキーボードを使えるようになるのは長年の夢でした。
    御社のお陰で、それが実現しつつあります。
    有り難うございます。
    現在、NICOLA拗音拡張+αで使っています。あとの設定はそのままデフォルトで使っています。
    どうしても解決できない問題がございます。
    親指左キーの役割をしているスペースキーを押すと、ひらがな→カタカナ にような変換にするにはどのように設定したらよろしいでしょう?
    すみません。
    ご教示頂けると幸です。
    宜しくお願いいたします

    • lifelabo より:

      コメントありがとうございます。
      ATOKのキーカスタマイズにて、スペースキーにそのような割り付けができるかどうかということかと思います。
      http://www.k5.dion.ne.jp/~plan/atok_key01/atok_key01.html
      私自身は、Ctrl+I でカタカナにしています。
      現在、Ctrl+Iの「入力中」「変換中」に割り当てられている「機能」を調べ、スペースの「入力中」「変換中」にその「機能」を割り当てるといいと思います。
      ただし、スペースバーによる「変換」はできなくなり、「変換」を「変換キー」や「Ctrl+スペース」で行うことになると思います。
      設定を行ったら結果を教えてくださると助かります。

    • lifelabo より:

      ATOKでは無変換に「順次カタカナ後変換」を割り付けられるようです。
      スタイルとして、OAKを選ぶことでもこれが可能なようです。

  7. twgaojin より:

    お尋ねします。
    基本的な質問で恐縮です。

    本日、やまぶきRをインストールしましたが
    。(句点)が打てません。

    どなたか方法を教えていただけたら幸いです。

    OSはwindows8.1
    変換ソフトは
    日本語変換ソフトはATOK(一太郎2016に付属),IMEで
    どちらを使っても 。(句点)が出てきません。
    それと、マイクロソフトの中国語繁体字とベトナム語も入っています。

    よろしくお願いいたします。

    • lifelabo より:

      。(句点)は「Q」キーで打ちます。
      上の「やまぶきR 親指シフトインストーラー」を使いましたか?そうでなければ、「やまぶきR 親指シフトインストーラー」でやってみていただくといいと思います。
      あるいは、layoutフォルダの下のレイアウトファイルの[ローマ字シフト無し]のところの「Q」キーのところを
      「.」、「’。’」、「”。”」に順に変えて試してみるといいと思います。

  8. 匿名 より:

    なんかpcが保護されてダウンロードできないです

    • lifelabo より:

      DvorakJ親指シフトインストーラーのファイルの警告が出にくいように拡張子を「.exe_」に変えました。
      ダウンロード後に、ファイル名を「・・・.exe」に変えて実行していただければと思います。
      近日中にvectorでも登録されると思うので、その場合はもっと楽にダウンロードできるようになるかと思います。

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